コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

女の手

女性の年齢は、手に表れる。 昨今はマスクのお陰で最も年齢の出やすい口元を隠すことが可能となり、若作りが容易になってきた。ひとまず服装をこざっぱりとさせ、髪型さえくたびれていなければ、年齢は誤魔化せる。きめ細やかな肌さえ保っていれば、10歳は実…

子育ての溜め息

子育ては溜め息の連続だ。世間では休日だが夫が朝から仕事なので、子供たち3人と家にいる。長男は昼飯の前におやつを食べ過ぎて、お昼ご飯がお腹に入らない。変な時間にお腹が空いて、おやつを食べて、夕飯もままならない。長女にはテレビを見せても、早々…

グローバル人材の謎

アメリカで最も有名な俳句は、種田山頭火による「まつすぐな道で かなしい」。松尾芭蕉の「古池や 蛙飛び込む 水の音」ではない。 芭蕉は全国を旅して作品を編み上げたが、アメリカ人にとって日本の風景はあまり馴染みのあるものではない。種田の描く「まつ…

親の責任ビジネス

「親の責任ビジネス」が流行っている。 子供の言動で悩んでいる親に向けた、お金を取って相談に乗ってあげたり、解決策を示してあげるビジネスだ。根っこは共通していて、「それは全て親のせい」。共働きで母親が仕事に打ち込みすぎたから愛情不足だとか、下…

橋を渡る

海浜幕張海浜公園橋を渡ると、いつも考えてしまう。あの世へ行く時も同じ景色を見ているのだろうか、と。 日曜日に、幕張海浜公園に行った。4歳長男と2歳長女、3ヶ月の次女も一緒だ。公園で少し遊んでアウトレットへ行く予定だった。駐車場付近にはバーベキ…

男のプライド、悲しい氷山

男というものは、自尊心で作られたの氷山のようなものである。 昨晩、長女が戸棚にしまってあった私の長財布からお札を抜き出し、紛失させるという事件が起きた。すぐに見つかるだろうと思って家庭内を捜索したのだが、案外見つからない。さすがの私も焦って…

孤独とカレーライス

春の暮れだというのに、裏切るように寒い雨が覆う一日。残り物のカレーライスを遅い昼飯として摂っていると、ふと将来訪れるだろう、孤独が体に染み渡った。 今でこそ「1人の時間が欲しい」とシッターさんにお金を払うように、孤独が贅沢品と化しているのだ…

ドブの匂いで恐縮です

耽美でやわらかな雨が降り注ぐ春の朝。茨城の笠間美術館で夫と交わした会話を思い出した。確か、ゴッホの生涯についてだったと思う。ゴッホは生前に絵が1枚しか売れなかったにも関わらず、絵を描くことをやめなかった。 夫は「絵を描いたり、文を書いたりす…

近くの言葉は退けられ、遠くの言葉は届けられる

吉本隆明は、言葉の遠隔対称性について「近くの言葉は退けられ、遠くの言葉は届けられる」と語る。 https://amzn.to/3seF6hR これは思い当たる節が多い方もいるのではないだろうか。夫から「もっと子供を大事にしたらどうだ。仕事なんて後からでもできるだろ…

個性という幻想

西洋風の「生まれた時から変わらない私という軸があって、その延長線上に現在の自分がいる」という考え方が取られがちだが、これは日本人にはそぐわない。英語やフランス語など外国語では、絶対にI・Youなど主語を発音するが、日本語では「私は」と言わなく…

余所行きの文章

文豪が書いた私用の日記が、とにかく面白い。作品や公表している日記が余所行きに綺麗にラッピングされた商品だとすれば、私用の日記は商品を出すために作られた試供品、ただし出来たてでとてもおいしいものだ。そこには生活があり、葛藤がある。食べたもの…

本【文人悪食】

「文人悪食」という嵐山光三郎さんの本がとても面白かったです。 https://amzn.to/2PTFXr5夏目漱石や芥川龍之介など、文豪たちのちょっと変わった食の習慣を紹介しています。森鴎外がまんじゅうをお茶漬けにしてご飯とともに食べていたのは有名なお話ですが…