コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

本【文人悪食】

文人悪食」という嵐山光三郎さんの本がとても面白かったです。
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夏目漱石芥川龍之介など、文豪たちのちょっと変わった食の習慣を紹介しています。森鴎外がまんじゅうをお茶漬けにしてご飯とともに食べていたのは有名なお話ですが、この本はよく調べられていて、背景なども書かれています。決しておかたい本ではなくて、「神経症で胃が弱いのに食欲だけは旺盛だった夏目漱石」や「細菌の研究をしたがばかりに潔癖症になってしまい、果物を生で食べなかった森鴎外」など、くすりと笑えるお話が溢れています。

どうも最近ハウツー本ばかりがベストセラーに並んでいて「なんだか下品な国になったな」と思っているので、反骨精神から、役に立たないような本を選んで読んでいます。はい、あまのじゃくですね。性格の悪さがチラチラ見えてしまうので困ります。建築家の方が書いた、漫画やアニメの間取りを書いている本も小さな狂気を感じることができて、こういった売上を目的としていないものを見つけると、嬉しくなってしまいます。

どうも自己承認欲求が強い人達が溢れているなと、さっこの日本に危機感を感じています。「お前もな!」と9割の方が思いましたね、まあそれは置いておきましょう。森鴎外が「森鴎外ととしてではなくて、(本名の)石見人森林太郎としては私は死にたい。決して宮内庁の職人として死んだ、なんて取り扱わないでくれ。むしろ宮内庁としての肩書きなんて捨ててくれ。」と言っていたのを見習いたいですね。それにしても、森林太郎ってちょっとすごい名前ですよね。当時は割とよくいる名前だったんでしょうか。それともキラキラネームだったんでしょうか。石見人森林太郎だったら、現在、文豪として名を連ねていたのかどうか、いささか疑問です。

話題がそれました。この方、著者紹介に「1年のうち8ヶ月は国内外を旅行をしている」とあって、まさに私の理想とするライフスタイルです。まあ、内田樹は「グローバル化なんて、とんでもない。その地域になくてはならない人じゃなくなってしまうということだから、別にいくらでも替えの利く人間になるということじゃねえか」と言っており、それも分かるんですが。やっぱり新しいものを見たいという好奇心が勝っているので、子供3人連れてですが、ミニリタイアメント(いろんな国で旅をするように暮らす)ということはやりたいなと思っています。