コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

暗いトンネルのような育休を照らす言葉

エッセイといえば、中島らもの「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 」が秀逸ですよね。


自殺した同級生に向けて「ボロ雑巾のような人生でも、生きててよかったと思える夜が一回は訪れる。その瞬間を額縁に入れて、飾って眺めていればいいんだ。人生なんて。」みたいなフレーズが好きで、鬱々と悩んでいた時によく思い出していました。

言葉は回復の呪文のように勇気を与えてくれますよね。「作家は乞食と同じで、人様から使わなくても良いお金を恵んでもらってメシ食ってる」と中島らもは別著で語っています。52歳という若さであっけなく事故で逝ってしまった彼に、そんなことないよ、と伝えたいです。貴方の何十年前に放った言葉が、寝ない赤子を抱えながら、入り口もどこだったか忘れてしまうくらい暗く長いトンネルを抜けるための灯籠になっていたんですよ、と。