【本】運がいい人の法則
#ブックメモ
「運のいい人の法則」リチャードワイズマン
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- 作者: リチャード・ワイズマン博士,矢羽野薫
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: 文庫
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運がいい人は科学的にどういった考え方をしているのだろうということを、心理学から読み解いている。
運がいい、という本の類は、何かを買わせようとさせるものが多いんだけど、これは迷信とかスピリチュアルとかそういったことがない、比較的まともな本。
ちょっと似たような例が多くて辟易とするところはあるが、落ち込んだ時に読むはぴったりの本だった。
運を鍛える四つの法則は、以下の通り。
法則1
チャンスを最大限に広げる。
そのためにネットワークを築き、肩の力を抜いて、新しい経験を喜んで受け入れる。
法則2
虫の知らせを聞き逃さない。直感と本能に耳を傾ける。直感を高めるために瞑想をしたり、自然が豊かな場所に行ったりするの。
法則3
幸運を期待する。将来に対する期待や夢や目標の現実を促す、そのために、半年後1年後どうなっていたいかを具体的に書き出してみて、努力をする。
法則4
不運を幸運に変える。
一から三はふーん、まあよくある話かな、と思って読み飛ばしていたのだけど、法則4が面白かった。
爆発事故があって、腕に大怪我をしても「まぁ頭じゃなくてラッキーだったよ、死んでないし」という女性。母親を7歳の時に亡くしたが「そのおかげで先生が大目に見てくれたり、周りの大人達が優しくしてくれたから運が良かった」という女の子。
「大丈夫か、こいつら……アホじゃないか?」と傍から見たら思えるくらいの、まぁよかったよかった!という考え方。これは本当にトレースしたいなと思った。やっぱり真面目になりすぎちゃいけない。
余談だが、ちきりんさんの「よかった確認」というのが私はすごく好きで、何が不運があっても、まー〇〇にはならずに良かったよね!というと、なんだかちょっと救われる、というのがある。
本題に戻る。ちょっと他の本のアプローチと違って面白いのが、この運が良い(と自分で思い込んでいる)人達の考え方だ。
運が良い人は、生まれながらにして魔法の力を持っているわけではない。本人は気づいていない場合が多いが、考え方ひとつで不運を乗り越えて、そこから更に幸運を掴んでいる。
第1に目の前の不運をより更に悪い結果になったかもしれないと想像して、自分より運が悪い人と比べる。
第2に長い目で見て不運な出来事があっても、いずれ良い結果になると考える。
第3にいつもいつまでも引きずらない、そして不運な出来事について自分が何を出来るかと考える。諦めず、さまざま角度から見て、自分の失敗から学ぶ。
確かに大きな仕事をした人達は、決して一本調子ではない。後から見ると美談のように語られているが、その時はきっと苦しい思いをしている。
今はそんな時期なんだという風に思って、まぁ〇〇にはならずに良かったよね!と、マインドを保とう。
こいつ、アホだな……という視線をビシビシ感じつつも、空気を読まずに生きていくことが大事だと気づかせてさせてくれる、良い本だった。
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