コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

【本】家でも、仕事でも、心地よい関係をきづく。

もう亡くなってしまったのですが、ちびまる子ちゃんで有名な、さくらももこさん。
この方の本を読むと、つくづく、「心理的安全性を作りだすのがうまいな」と感じます。

まず一つは、家庭。
当時16歳の息子くんと心地よい関係を築いている様子が、「ももこのまんねん日記 2011」というエッセイで書かれています。


自慢でも自虐でもなく、ほのぼのとしたお互いを尊重し合っているやり取りに、ただただ癒されます。
将来、息子とこんな関係になっていたいなぁと思わせてくれるエピソードがたくさん。絵日記のようで、漫画の感覚で読めます。

二つは、仕事。
さくらももこさんは、さくらプロダクションという会社の社長なのですが、社員の方ともすごくなんでも言い合える仲になっています。
そこまでだったら「まあ社長だからねと」いう感じなんですが。仕事で付き合う人にも、相手に迷惑のない範囲で自分の意見を伝えるのがうまく、人として素敵だなぁと思います。
伝え方も、ディベートのような感じではなくて、ゆるーく、相手の気持ちを思いやって伝える様子が、本からも伝わってきます。

例えば取材へ行く際、新幹線の行きには編集者の人からもらえた弁当が、帰りの新幹線ではもらえません。
同行したヒロシ(父)と話し合って、乗車してしばらく経った後、編集者の座席へ向かいます。
「あの、お弁当・・・」と、おずおずと言い出す姿は何とも笑えますし、こういう人柄が心理的安全性をつくるのだなあと思いました。

こちらの「ももこのトンデモ大冒険」では、本当にとんでもない経験をしに行ったり、とんでもない人に会いに行ったりしています。
サバイバル訓練のセミナー中に「もう、ちょっときついから抜けようよ」と編集者の方に言ってサボるなど、
程よく自分の思いを、相手の気持ちを害することなく、ゆるく生きていた作者の姿が見えて参考になります。


感染症の対策疲れに加えて、秋の長雨で、なんとなく鬱々としまっている方へ。
ちょっと疲れてしまったら、ぜひ手に取っていただきたいです。

おまけ
元は Twitterで 「本を読む気が起こらない」とつぶやいたところ、知人から「さくらももこさんのエッセイがいいですよ」とリプしてもらったのがきっかけでした。
今まで SNS って役に立つ情報しか呟いちゃいけないのかなと思っていたんですが、愚痴も呟いてみるものですね。