コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

自分の弔事を書いてみませんか?

7つの習慣というベスセラー本の、第2の習慣に「終わりを思い描くところから始める」があります。

 

これは自分の葬儀の際に、愛する人達がどのように讃えて慈しんで、そして別れを惜しんでほしいかということを想像することです。

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change

 

一時期「自分の弔辞(ちょうじ)を読む」ことが流行りましたね。昔も書いたのですが、今もう1回改めて書いてみます。

 

「彼女は母として妻として娘として、そして社会人として、それぞれの人生を照らすことのできる、暖かい光を残してくれました。

母として。子供たちが生きていく上で身につけるべき教養、家事などで日々の生活の中で細々と教えてくれて、立派に独り立ちさせることができました。また、それぞれの生まれ持った才能を生かして、得意なことを見つける手伝いもしてくれました。愛情をたくさん注いで子供を育ててくれて、子供たちが皆愛情で満たされ、「自分は生きるべき価値がある」と信じ、たとえ困難な道に入り込もうとも、その目にはいつも光が宿っていました。

妻として。時には夫のサポートに回り、いつも二人三脚で、妥協点を話し合いを重ねて見つけて行きました。意見を衝突させることもありましたが、最終的にはいつもお互いが満足し、笑顔で結論を出すことができました。細かいことも話し合いを重ねて、少しずつ認識のずれを修正していき、ふたりでひとつの大きな地図を描き、海外への移住という大航海時代も、時には荒波にまみれながら、必死でボートを漕いで乗り越えて行きました。

社会人として。女流作家として多くの人に読んでもらい、「今いる場所には、きっと出口がある」というメッセージを訴え続けることで、たとえ今は不遇な境遇にあっている人達にも、多くの励ましと勇気を与えました。特に、画家や文豪の一生を交えたエッセイは好評で、「年を重ねてももう1回読みたい本」にノミネートされました。自ら挑戦し続ける姿を子供たちや他人に示し、多くの人に活力とエネルギーを与えていました。住んでいる場所でもボランティアに精力的に参加し、より住みよいまちづくりに貢献してくれることで、地域になくてはならない存在になっていました。

彼女自身もきっと、大好きな家族や友人に囲まれて、時には趣味のダンスを頻繁にして、新しい人との出会いを重ね、本をたくさん読み、美術館や博物館に積極的に足を運び、月に1回は家族や気の置けない友人とそして一人でも旅行をして、きっと人生を楽しんでいたことと思います。住み心地の良い家には旅先で購入した思い出の品々でしつらえられており、家全体がちょっとした美術館のようになっています。きっと、幸せな人生を送ったことでしょう。また、残された我々にも、たくさんの幸せを与えてくれました。ありがとう。」

 

皆さんも弔事を書いてみてはいかがでしょうか?ブルシットジョブや主体的でない時間(スマホやアマプラや Netflix をだらだら見たり、怒りという感情に振り回されている時間)が、いかに不要なものかを思い知らされます。笑