読むと自分の文章がぐっと良くなる、そんな本を見つけました
自分へのクリスマスプレゼントで、欲しいものリストにある電子書籍の本を、15冊くらい一気買いました。
その中で特によかったのが、三浦しをんの"マナーはいらない 小説の書き方講座"という本です。
マナーはいらない 小説の書き方講座
三浦しをん
彼女は文学賞の審査員の経験から、応募作を読む中で、"本を書く人に共通する、直した方がいいと感じたこと"を、この本で教えてくれています。
中でもいいなと思ったのは"他人に読んでもらって感想をもらう行為は不要だと考えている"です。なぜなら、的確なアドバイスができる人なんて、この世に存在しないから。
一方で、書いたものをそのまま世に出してしまうのは、深夜に書いたラブレターをそのまま教室で回し読みされるようなものだ、と言っています。推敲に推敲を重ねて、自分で納得いったら世の中に出せ!というものでした。
また、執筆は恋愛と一緒で、どうしても一回そのテーマで書くと、それへの熱が冷めてしまう。中途半端な自己実現のために、大事なテーマで一度書いてしまうというと、無限にネタがあるわけではないので、情熱の無駄遣いになる。とのことでした。
私は早く作家になりたいあまり、1ヶ月に1回は賞に応募しなきゃ、となっていました。でも、この本を読んで、考えが変わりました。書けばいいってもんじゃないんですよね。そのバランスが難しいんですが、引き続き、前に進んでいけたらいいなと思います。
他にもタイトルの付け方や、冒頭の書き方など、小説だけでなく、本を書く上でとても参考になったので、気になる人は是非読んでみてください。