コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

私の構図、歪んでました。

ある日、水彩画の教室で、先生が言いました。

「水彩画っていうのは、3メートル離れた場所から見て、初めてどんな絵か見えてくる。細かいところなんて、どうでもいい。
 初心者がやりがちなのは、細かいところに気を使いすぎて、一番大切は構図が歪んでいても、気が付かない。
 取り返しのつかない事になって、気づく頃には、修復ができなくなってしまっている」

ハッとしました。岡本太郎が作品を作っている時の映像を思い出したからです。
一度3 メートルくらい離れたところで作品を見て、もう一回走って作品に戻って描く、ということを繰り返してします。

私の構図である、大きな目標は「子どもたちが、どんな状況になっても、自分を愛せるように育てる」ことです。
これに対して、今の私はと言うと「次女の夜泣きがつらい」「長女の服のチョイスがヤバい(上下スカートで登園したがる)」「長男がウェーイすぎる」などの細かい調整に、日々イライラしています。無表情になったり、怒って言うこと聞かせたり。

私の構図、とっても歪んでました。

「まず、子どもに愛情を持って接してあげることのできる状態を作ろう」と考えました。上の子二人は保育園に行ってくれているので、問題は0歳の次女になります。
次女はまだ保育園に行っておらず、自宅で保育をしています。そうするとなかなか自分の思うように時間が使えなかったり、部屋を散らかされたりして、イライラしてしまう。両親ともに実家が遠方なので、選択肢は託児になります。

確かに、お金はかかります。でも、余裕のない私が次女に接するよりも、お金を払って次女が自分のことを「大切にされているんだな、そのままで愛されるんだな」と思わせてくれる人にお世話してもらえるほうがいいと、割り切りました。

「お前、その給料で!?」でと言われそうですが、週に3回くらい一時保育をお願いすることにしました。
その時間中に、また業務委託でシナリオを書いたりライターをしようかとも迷いました。でも、「仕事で稼いだ金を一時保育に支払って、まだ仕事をして......」というラットレースにハマって「私、何やってるんだっけ?」という境地に陥ってしまった経験を思い出して、今は純粋にカフェでぼーっとしたりしてます。たまに、水彩画の教室に通ったり、美術史の講座を受けたり。

自分が好きなことやってると、子どもにも優しくなれるんですよね。これからも託児は続けようと思ってます。