親と暮らして苦しかった理由が分かりました
両親や父方の祖父母など、「愛情」「力」の欲求が高い家族に囲まれていました。
一方で私は「自由」や「楽しみ」への欲求が強いです。
「愛情」については、過保護な両親に、正直ついていけないなと感じていました。
子供時代を振り返って、「どうりで親と暮らしてて、苦しかったわけだよね」と思います。
「力」については、親から「高学歴→大企業」という幸せフレームワークを押し付けられてました。これは、大学受験に失敗して行き詰まります。
なんとか大企業に入ることでフレームワークに復帰したんですが、これって本当に幸せなんだっけ?とよく分からなくなりました。
打破したきっかけは、夫や両親に一切相談せずに転職をししたことです。あとは、自分の家庭を持てたこと。
まあ、転職先もピカピカではないんですが、少なくとも自分で決めたことだし、という清々しさはあります。
ここで多分、今までの私だったら親の愚痴が始まったんですが笑、昨日ちょっといい本を読んだので、思いとどまりました。
もっと、やめてみた。 「こうあるべき」に囚われなくなる暮らし方・考え方 (幻冬舎文庫)
「やめてみた」シリーズの続編です。
作者は親と昔から折り合いが悪く、母親からされてきたことを嫌だな~と思って生きているタイプです。
作者が歯の状態がすごく悪くなって歯医者に行った時、
「歯医者で母が歯磨きのしつけをちゃんとしてくれなかったんです」と歯医者さんにぼやきます。
すると「なーに言ってんの!そんな昔の事!
お母さんはどうあれ、今のあなたは自分でなんでもできる立派な大人じゃないの!」と笑い飛ばされ、ハッとします。
「確かに私は子供の頃から歯が悪かったけど、今なら自分の意思で治療をすることもできたのに」
「すっかり母のせいにして、自分でできることすらほったらかしにしていたのかも」と。
親のせいにするのは簡単ですが、そこから変えていくのは自分次第。
もう大人だから、何でもできますもんね。ブレインロックを外しつつ、私も考え方を変えていきたいです。
そんな変わろうとする人の背中を押してくれるかのような、一つの詩があります。
言い訳にするな
あの日 あの一歩を 踏み出さなかったことを
いまをがんばらない言い訳にするな オレ
これからは いまを生きていく自分でありたい
よもちゃんが教えてくれた「空が青いから、白をえらんだのです」という、奈良少年刑務所に入った少年達が書いた詩集より。
空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集― (新潮文庫)
重犯罪を犯した少年と聞くと、どうも性悪説のように感じしまいます。ただ、それは違っていました。
この本を読むと、彼らの奥底にあるとてもピュアな部分に触れて、ただただ驚きます。
同時に家庭環境ってすごく大事なんだな、と身が引き締まる思いがしました。