コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

他人とのズレ

日本語で薬を飲むと言うが、中国語では薬を食べる、フランス語では薬を取る(英語で言うtakeみたいなもの)と表す。その国によって、薬に対する概念が違って面白い。


ポルトガル語で「ありがとう」は「オブリガード」。日本語と少し似ているので、ありがとうと言っても通じるのではないか。


フランス語をネイティブの先生から習っているのだが、先生から「あなたの今の文は文法的には合ってるけど、音的には美しくないか。こっちで言い直した方が良い」と指摘を受けることがたまにある。正直、その感覚が、まださっぱり分からない。フランス語習得への道は遠そうである。


この、なんかちょっと違うんだよね、という感覚が、同じ日本人の中でもある。


私と夫は、笑いのツボが異なっている。夫の話に「サブいな~」と思って彼の顔を見ると、ドヤ顔をしていたりする。逆もまた然りだろう。


漫画のディレクション業務をやることになったので、お勧めのお笑い番組を夫から教えてもらい、一緒に観たのだが、全く笑えなくて、気まずい思いをした。


試しに好きなテレビ番組を聞いてみると、過去に私がつまらないと思って見るのをやめてしまった某番組をベスト1位として挙げていて、疑いが確信に変わった。


若い時は他人のズレに対して憤ったり、自分の意見が正しいと主張したりしていた。今は、まぁそういう意見もあるよね、自分の意見が絶対正しいわけじゃないしね、と言って流してしまう。


この、何に対しても憤らなくなってきたのは、自分の性格が丸くなってきたのか、歳のせいなのか。それにしても、つまらない人間になってしまったような気がしてくる。


変に賢くなって、無難に生きることだけが上手くなっても、中身が空っぽじゃ意味がない。それなら機械と変わらない。


兄妹喧嘩の絶えない4歳長男と2歳長女をなだめることに日々うんざりしているのだが、一方でこれはこれで人間らしいのかもな、と思い直した。