コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

化石の老人

4歳長男が恐竜の化石を掘りたいと言うので、岐阜県瑞浪に行ってきた。そこでは化石発掘を体験できる、名物の河原があるのだ。 体験と言っても特にお金もかからず、何か教えてくれるわけでもなく、「この辺はよく貝の化石が取れると言われるので、さあどうぞ…

産後の抜け殻

ゴールデンウィークなので、実家に帰省している。今朝は洗濯の量に比較的余裕があったので、仕事で疲れて寝ている妹の分も洗濯することにした。 妹は両親と同居しているが洗濯するタイミングを分けており、週に一度まとめて洗濯をしている。改めて、洗濯が1…

女の手

女性の年齢は、手に表れる。 昨今はマスクのお陰で最も年齢の出やすい口元を隠すことが可能となり、若作りが容易になってきた。ひとまず服装をこざっぱりとさせ、髪型さえくたびれていなければ、年齢は誤魔化せる。きめ細やかな肌さえ保っていれば、10歳は実…

子育ての溜め息

子育ては溜め息の連続だ。世間では休日だが夫が朝から仕事なので、子供たち3人と家にいる。長男は昼飯の前におやつを食べ過ぎて、お昼ご飯がお腹に入らない。変な時間にお腹が空いて、おやつを食べて、夕飯もままならない。長女にはテレビを見せても、早々…

グローバル人材の謎

アメリカで最も有名な俳句は、種田山頭火による「まつすぐな道で かなしい」。松尾芭蕉の「古池や 蛙飛び込む 水の音」ではない。 芭蕉は全国を旅して作品を編み上げたが、アメリカ人にとって日本の風景はあまり馴染みのあるものではない。種田の描く「まつ…

親の責任ビジネス

「親の責任ビジネス」が流行っている。 子供の言動で悩んでいる親に向けた、お金を取って相談に乗ってあげたり、解決策を示してあげるビジネスだ。根っこは共通していて、「それは全て親のせい」。共働きで母親が仕事に打ち込みすぎたから愛情不足だとか、下…

橋を渡る

海浜幕張海浜公園橋を渡ると、いつも考えてしまう。あの世へ行く時も同じ景色を見ているのだろうか、と。 日曜日に、幕張海浜公園に行った。4歳長男と2歳長女、3ヶ月の次女も一緒だ。公園で少し遊んでアウトレットへ行く予定だった。駐車場付近にはバーベキ…

男のプライド、悲しい氷山

男というものは、自尊心で作られたの氷山のようなものである。 昨晩、長女が戸棚にしまってあった私の長財布からお札を抜き出し、紛失させるという事件が起きた。すぐに見つかるだろうと思って家庭内を捜索したのだが、案外見つからない。さすがの私も焦って…

孤独とカレーライス

春の暮れだというのに、裏切るように寒い雨が覆う一日。残り物のカレーライスを遅い昼飯として摂っていると、ふと将来訪れるだろう、孤独が体に染み渡った。 今でこそ「1人の時間が欲しい」とシッターさんにお金を払うように、孤独が贅沢品と化しているのだ…

ドブの匂いで恐縮です

耽美でやわらかな雨が降り注ぐ春の朝。茨城の笠間美術館で夫と交わした会話を思い出した。確か、ゴッホの生涯についてだったと思う。ゴッホは生前に絵が1枚しか売れなかったにも関わらず、絵を描くことをやめなかった。 夫は「絵を描いたり、文を書いたりす…

近くの言葉は退けられ、遠くの言葉は届けられる

吉本隆明は、言葉の遠隔対称性について「近くの言葉は退けられ、遠くの言葉は届けられる」と語る。 https://amzn.to/3seF6hR これは思い当たる節が多い方もいるのではないだろうか。夫から「もっと子供を大事にしたらどうだ。仕事なんて後からでもできるだろ…

個性という幻想

西洋風の「生まれた時から変わらない私という軸があって、その延長線上に現在の自分がいる」という考え方が取られがちだが、これは日本人にはそぐわない。英語やフランス語など外国語では、絶対にI・Youなど主語を発音するが、日本語では「私は」と言わなく…

余所行きの文章

文豪が書いた私用の日記が、とにかく面白い。作品や公表している日記が余所行きに綺麗にラッピングされた商品だとすれば、私用の日記は商品を出すために作られた試供品、ただし出来たてでとてもおいしいものだ。そこには生活があり、葛藤がある。食べたもの…

本【文人悪食】

「文人悪食」という嵐山光三郎さんの本がとても面白かったです。 https://amzn.to/2PTFXr5夏目漱石や芥川龍之介など、文豪たちのちょっと変わった食の習慣を紹介しています。森鴎外がまんじゅうをお茶漬けにしてご飯とともに食べていたのは有名なお話ですが…

都合のいい脳みそ

南町田のmontbellで、カヤックの体験をしてきた。 お店の傍に小さな池が設置してあり、店員さんが指導してくれる。見ていた時には簡単だろうと思っていたが、4歳の長男と一緒にボートに乗り込んでみると、見ていた時には簡単だろうと思っていたが、やってみ…

さようならば

春という季節がどうも苦手だ。別れを告げることが、うまくできない。卒業や転職などの節目でしっかりと今までのお礼とお別れの言葉を言うべきではあると頭で分かってはいるが、心の整理が追いつかず、有耶無耶にしてしまう。 こちらから別れの言葉を言わなけ…

丸くなる産後

最近の研究によると、姿勢がその人の性格を決めるらしい。 産後は授乳や抱っこで前のめりになる事が多い。これでは猫背になってしまう。この背中を丸めるという行為、うつ病の人と共通している。だから、背中が丸い状態を続けていると、本当に鬱病になってし…

すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる

雨が降りしきる午前中とは打って変わり、晴れ間が見える午後。 その日は昼過ぎから、次女の面倒を見にシッターさんが来てくれていた。これはいつも行列ができている整形外科が空いていて、比較的並ばずに済むチャンスかもしれない。 前の記事で散々文句を言…

推しの男、産後の屁

今日も整形外科で腰痛のリハビリ。とにかく混んでいる。 担当の理学療法士さんが5人待ちというので、別の方にやってもらうことになった。呼ばれて行くと、そこにいたのは、物腰の柔らかい、かつ少しチャラそうな若い男性。 何を隠そう、どストライクである。…

他人とのズレ

日本語で薬を飲むと言うが、中国語では薬を食べる、フランス語では薬を取る(英語で言うtakeみたいなもの)と表す。その国によって、薬に対する概念が違って面白い。 ポルトガル語で「ありがとう」は「オブリガード」。日本語と少し似ているので、ありがとうと…

親という仮想敵

次女の1ヶ月検診が終わった。新生児との軟禁生活は、3人目ということもあり、慌ただしく過ぎ去った。 外出できるようになったので、保育園の送り迎えをやらなくてはならない。連日、次女を抱っこして、長男と長女のお迎えに行っている。 15時のおやつの後、4…

腰痛

春の陽気がただよい、東京では緊急事態宣言は解除の目処が見えてきた今日この頃。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。私は、腰痛が再発しております。2年前、長女の出産後にぎっくり腰。半年前、次女の妊娠中にヘルニア。 今回は歩くたびに激痛が走るレベルの…

【本】Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

#ブックメモいよいよ今年も残すところ、2ヶ月半となりました。 早すぎる感が否めないですが、今年読んで良かった本、第一位をご紹介します。Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法 まず著者がスイス人だからこそ、日本人…

【本】シリコンバレー式 最強の育て方

#ブックレビュー #転職 #1on1 シリコンバレー式 最強の育て方https://amzn.to/2HTFJZQ 転職して、いよいよ勤務がスタートしました。 何でもっと早く転職しなかったんだろうと思うくらい環境がとてもいいです。人間関係も前の職場にいた時は、今以上良い人間…

【本】運がいい人の法則

#ブックメモ 「運のいい人の法則」リチャードワイズマンhttps://amzn.to/2ZfCyW7 運のいい人の法則 (角川文庫) 作者: リチャード・ワイズマン博士,矢羽野薫 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2011/10/25 メディア: 文庫 購入:…

弱みは、人に対する愛情の吹き出し口

勝間和代さんが、弱みを強みに変えることについて語っていますね。https://r25.jp/article/708882579353386387 この弱みを受け入れるということ、妹の母校であるカトリックの学園の校長先生による、中学卒業式の時のお言葉が印象的だったので、一部略して、…

【本】私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力をはぐくみ、格差に挑む

私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力をはぐくみ、格差に挑む ポール・タフhttps://amzn.to/2Z7eyV4 親が子供に何をするべきかというのを、変なビジネス抜きに、研究をもとに理路整然と説いた良書。データを元にしているので、実験について述べている…

友達は無理に作らなくて良い

フランス留学時代、日本の小中学校で行われている運動会の練習を説明して、驚かれた。 前にならえ、気を付け、休め。炎天下の中、入退場のため行われる、行進の練習。これらを行う学生は、まるで軍隊のようだ、フランスでそんなことをやったら暴動が起きる、…

コントロールできるという勘違い(育児)

息子が2歳の夏、こんなことがあった。 渋谷の東急百貨店に用があり、渋谷駅から出ているシャトルバスに乗ろうとするも、ちょうどバスが出てしまい、息子と待合室で待つ羽目になった。狭い待合室に入ると、既に1人、おばあさんが座っていた。 その待合室で息…

ダイエットへの違和感

本屋に行くと、必ず、ダイエット関連の書籍を見かける。 このダイエットというもの、イマイチやる必要があるのかよく分からない。子供の英語教育と同じで、ダイエットをビジネスにしてお金を巻き上げようとしている人達が、情報を操作しているようにしか見え…