コーヒー1杯分の幸せを作ろう

3児の育休ママが、コーヒー1杯分の時間やお金を作るために役に立ったものたちを、挫折や試行錯誤の経験を交えながら紹介します。

読むと自分の文章がぐっと良くなる、そんな本を見つけました

自分へのクリスマスプレゼントで、欲しいものリストにある電子書籍の本を、15冊くらい一気買いました。

その中で特によかったのが、三浦しをんの"マナーはいらない 小説の書き方講座"という本です。

マナーはいらない 小説の書き方講座
三浦しをん

彼女は文学賞の審査員の経験から、応募作を読む中で、"本を書く人に共通する、直した方がいいと感じたこと"を、この本で教えてくれています。

中でもいいなと思ったのは"他人に読んでもらって感想をもらう行為は不要だと考えている"です。なぜなら、的確なアドバイスができる人なんて、この世に存在しないから。

一方で、書いたものをそのまま世に出してしまうのは、深夜に書いたラブレターをそのまま教室で回し読みされるようなものだ、と言っています。推敲に推敲を重ねて、自分で納得いったら世の中に出せ!というものでした。

また、執筆は恋愛と一緒で、どうしても一回そのテーマで書くと、それへの熱が冷めてしまう。中途半端な自己実現のために、大事なテーマで一度書いてしまうというと、無限にネタがあるわけではないので、情熱の無駄遣いになる。とのことでした。

私は早く作家になりたいあまり、1ヶ月に1回は賞に応募しなきゃ、となっていました。でも、この本を読んで、考えが変わりました。書けばいいってもんじゃないんですよね。そのバランスが難しいんですが、引き続き、前に進んでいけたらいいなと思います。

他にもタイトルの付け方や、冒頭の書き方など、小説だけでなく、本を書く上でとても参考になったので、気になる人は是非読んでみてください。

批判に負けない。『或る女』の生涯

最近読んだ本で、ちょっと面白いなと思ったものがあったので紹介します。

或る女』の生涯

有島武郎の「或る女」という本があります。
女主人公が青年文学青年と結婚するも離婚をして、親のツテで法学博士と結婚しようとアメリカへわたるのですが、その法学博士を振って、帰国します。そのアメリカと日本を往復する船の船長と結ばれて、実はその船長には妻子がいて…と言う愛憎劇をドラマチックに書いた作品です。

この本ではそのモデルになった女性に焦点を当てて、当時の人間関係を紐解いていきます。

本に書いてもらったモデルと聞くと聞こえはいいのですが、このようなスキャンダラスな本に書かれてしまったのでは、たまったものではありません。
実際、彼女の自由な生き方は当時の閉鎖的な日本社会で、嫉妬や羨望の渦に巻き込まれてしまいます。
彼女の娘を含む家族へ相当な批判が行くのですが、時には心くじけそうになりながら、それでもなんとか前を見て生きていく。
そんな描かれたそんな主人公の生き様が、とってもかっこいいです。
なんとか自分の子供を守ろうとする姿も、同じ母親としてはハラハラドキドキしながら「頑張れ、頑張れ」と応援しながら読み進めていました。

或る女を読んだことない人でも十分に楽しめるので、おすすめです。

もっともっと、疑って良い

絵本作家の五味太郎さんは
「僕は地球が動いてるなんてのは、どうもおかしいと思う。この説を疑ってるよ」と言います。

私たちは小学校の時から地動説を授業で習うので、普通ならあまり疑うことがないですよね。
それを専門家でない絵本作家が、堂々と「おかしい」と考えることができるって、なんだかいいなあと思います。昔と違って、今は処刑されたりしないし。

このことを書いていた「大人問題」という本は正直、言ってることが支離滅裂で、脈絡も何もない、読みにくい本です。
でも、著者はとにかく自由で、こんな人も世の中にいるんだ、というのが分かるので、何とか「~べき論」に疲れてしまった人に、おすすめです。

大人問題 五味太郎

また、恐竜って6600万年前に絶滅したと言われていますが、
実はその後20万年もの間、生きのびた恐竜がいたことがカナダで発見されたらしいです。

5歳の長男に「恐竜は絶滅した」と言ったら「は?まだ、いるよ。いるに決まってんじゃん」と言います。
確かに、絶滅したと言われた後に20万年も生き延びた恐竜がいるんだから、今いてもおかしくない。そんな気がしてしまいます。

人類で最初の絵画と呼ばれるラスコーやアルタミラの壁画も、実は女性が描いたのではないかということが言われていますしね。
「それって本当?」と疑うのは、情報を集めるのと同じくらいの頻度でやっていかなきゃいけないんだろうなと思います。

私の構図、歪んでました。

ある日、水彩画の教室で、先生が言いました。

「水彩画っていうのは、3メートル離れた場所から見て、初めてどんな絵か見えてくる。細かいところなんて、どうでもいい。
 初心者がやりがちなのは、細かいところに気を使いすぎて、一番大切は構図が歪んでいても、気が付かない。
 取り返しのつかない事になって、気づく頃には、修復ができなくなってしまっている」

ハッとしました。岡本太郎が作品を作っている時の映像を思い出したからです。
一度3 メートルくらい離れたところで作品を見て、もう一回走って作品に戻って描く、ということを繰り返してします。

私の構図である、大きな目標は「子どもたちが、どんな状況になっても、自分を愛せるように育てる」ことです。
これに対して、今の私はと言うと「次女の夜泣きがつらい」「長女の服のチョイスがヤバい(上下スカートで登園したがる)」「長男がウェーイすぎる」などの細かい調整に、日々イライラしています。無表情になったり、怒って言うこと聞かせたり。

私の構図、とっても歪んでました。

「まず、子どもに愛情を持って接してあげることのできる状態を作ろう」と考えました。上の子二人は保育園に行ってくれているので、問題は0歳の次女になります。
次女はまだ保育園に行っておらず、自宅で保育をしています。そうするとなかなか自分の思うように時間が使えなかったり、部屋を散らかされたりして、イライラしてしまう。両親ともに実家が遠方なので、選択肢は託児になります。

確かに、お金はかかります。でも、余裕のない私が次女に接するよりも、お金を払って次女が自分のことを「大切にされているんだな、そのままで愛されるんだな」と思わせてくれる人にお世話してもらえるほうがいいと、割り切りました。

「お前、その給料で!?」でと言われそうですが、週に3回くらい一時保育をお願いすることにしました。
その時間中に、また業務委託でシナリオを書いたりライターをしようかとも迷いました。でも、「仕事で稼いだ金を一時保育に支払って、まだ仕事をして......」というラットレースにハマって「私、何やってるんだっけ?」という境地に陥ってしまった経験を思い出して、今は純粋にカフェでぼーっとしたりしてます。たまに、水彩画の教室に通ったり、美術史の講座を受けたり。

自分が好きなことやってると、子どもにも優しくなれるんですよね。これからも託児は続けようと思ってます。

夫、息子、何より自分にムカついています

夫は仕事で忙しくて、なかなか家に帰ってきません。家に帰ってきても疲れているのでほぼ不機嫌で、何を言っても空返事。
私が「腱鞘炎になった」と言うと「俺だって腱鞘炎だよ」、「昨晩は次女が夜泣きで大変だった」と言うと「俺だって疲れてる」と、なんだか会話にならず、ただ不愉快です。
家族の用事すら、「言った、言わない」の喧嘩ばかりです。

「いい加減、この人に相談したり、話すことに、期待するのはやめよう。他で発散させよう」と思い、友だちと会ってストレスは解消しているつもりなのですが。
どうしてもそっけない態度を取られるとムカついてしまいます。

というのも、5歳の長男はかなりヤンチャで、手を焼いているからです。

「習い事はどれがいいか」と、たくさん巡った挙句、本人が「空手がやりたい」と言い出したので、昨日は空手の教室にいきました。
しかし、いきなり道場の前でふざけ出してしまい、道場に立ち入らせてもらえませんでした。

「やっと見つかったのに」と思ってがっかりするのと同時に、同じ保育園の男の子たちが試合に出たり、かっこよく突きをしている姿を見て、
「どうしてうちの子は、落ち着きがないんだろう」と、つい比べてしまいました。

家に帰って長男と話したところ「僕は運動なんかやりたくないんだ。将来は恐竜博士になるから、その勉強がしたいんだ」ということを熱弁されました。
でも家にいてもダラダラ動画(しかも恐竜関係ないやつ)を見たりしているだけです。
土日ひとりで3人連れてどこへ行くか考えるのに疲れているから、頭数を減らすためにどこかへ放り込みたいのと、根性を叩き直して欲しいと思ってしまいます。

近所のママ友は長男と同じ学年のママが多く「やっと落ち着いてきた~」と言って色んなとこへ出かけたり、自分磨きをしています。
私はまだ三人目が小さいから仕方ないのですが、どうしても「なんだかなー」と思って羨ましくなってしまいます。

いっそ家に籠もって、執筆に打ち込むべきなのかな?
鎖国からうまれた日本のドロドログズグズした文学、うめそうな気がしてきました(笑)

まあ、今は一番大変な時期で、仕方ないこともありますよね。
「いつも家族(夫や子ども)との仲が良くなくても、だいたい心理的安全性のある家であればOK」ということにします。

ハロウィンで一人だけ仮装しない男の子

保育園のクラスで、ハロウィンの集まりがありました。長女の2歳児のクラスで一人だけ、仮装せずに私服で来ている男の子がいました。

パパに"コスチュームは買ったの?"と聞くと"一応買ったんだけど、本人が着たがらないから、もう私服でいいかなと思って"と言っていました。

そのパパはカナダ人で、子供が生まれるタイミングで日本に来ました。同調圧力を感じずに我が道を行くタイプで、年齢が少し上なこともあり、穏やかな雰囲気をまとっています。日本語は一言も話せません。

周りのパパやママが"それはやっちゃダメよ!"というようなこと(例えばマンションに侵入したり、柵をよじ登ったり)というのも、ニコニコしながら本当に危なくなるまで眺めているタイプです。

"この子の性格は、僕に似ててね。僕も他人に何かしろって言われたらやりたくなくて、何もするなって言われたら、したくなるそういうタイプなんだよ。これは僕の性なんだ(it 's my fault)"と言っていました。

多分私だったら"仮装しない"と言われた日には"みんなしてるから着てよ!"とか"せっかく買ったのに勿体ない!"ってなっちゃいます。そういうゆるさも素敵だなぁと思って見ていました。

ちなみに職業は家でトレーダーのビジネスをやっている、個人の投資家らしいです。自分の責任で全部決められるという仕事も、性格に影響してるのかもしれませんね。

会社員として働く限りは、ゆるさというのはある程度の出世しないと許されていないような気がしています。

むしろゆるくないような働き方をしてる人は、ゆるい働き方を見ると羨ましいとか妬んだりしますもんね。そういう環境からは脱出するのが一番なんでしょうねー。

私も会社員人生が長いこともあり、他人に対するゆるさを許してあげるというところが欠けていたような気がします。

子供に対して"絶対に帰ったら手を洗う"とか"寝る前におもちゃを片付ける"とか。

たまに手を洗わない日があったり、片付けない日があったりしてもいいというのもちろんわかっているのですが、、、病気になったら嫌だなーとか、結局おもちゃ私が片付けなきゃいけないしなーとか思って、ゆるさを許容できないでいます。

自分に対しては結構ゆるくなれるようになってきたので、次は他人に対してもゆるくなれるようにしていきたいなと思っています。

ワンオペ×3人育児のお風呂攻略法

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保育園のお迎えから帰って、子供たちにテレビを見せている間に、一人で1時間くらいお風呂に入っています。

三人の誰かが一緒に入ってきたり、ママがいないこに気付いた次女もお風呂にハイハイで来たタイミングで一緒に入れたり、入れ代わり立ち代わりしています。誰かしら入らない日もあります笑。

保育園の5時に保育園のお迎えに行き、帰り道でパリピになっている子供たちを引き連れて家に帰るのは、結構大変です。

昨日も長女がちょっと目を離した隙に何故か全裸になっていたり、長男が恐竜ごっこにはまっているため下のクラスの子を泣かせてしまったり、次女が長女にお茶をかけられた上にウンチが漏れていて大惨事になったりしていました。家についたのは、7時くらい。

そんな中、帰って真っ先にお風呂にざぶんと飛び込むと、なんだかイライラもほぐれていきました。お風呂に入りながら本を読んだり、たまったラインやメッセンジャーの返信をして、"まぁいいか"と。



写真は定期購読している、ナショナルジオグラフィック。今月号の特集がすごく面白いので、紹介します。

ラスコーの壁画から始まって、人類の辿った文化の歴史が写真とともにすごく分かりやすく説明してくれていました。世界史専攻のお子さんにもお勧め。

ナショナル ジオグラフィック日本版 2021年11月号[雑誌]
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